たかはし(高橋)耳鼻咽喉科・アレルギー科クリニック




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鼻の病気

副鼻腔炎(蓄膿症)

[ 代表的な症状 ]

鼻みず、鼻づまり、頭痛、においがわからない .

[ どんな病気 ]

顔の骨の中にある空洞を副鼻腔と言います。左右 4 つずつ計 8 洞あり、健康な状態では空気で満たされ、各洞はそれぞれが鼻の穴に細い窓により通じています(図)。細菌やウイルスが副鼻腔に入り炎症がおこり、洞内に膿がたまり(蓄膿)、窓がふさがることにより症状がでます。

[ どうして病気がおこるのか ]

風邪、アレルギーなど様々な原因によりウイルスや細菌が副鼻腔にはいり病気をひきおこします。時に虫歯が原因となり虫歯の細菌が副鼻腔に入り急性の副鼻腔炎をひきおこします。

[ 病気を治す ]

1 )クスリ

約 10 年前から慢性副鼻腔炎に効果のある抗生剤が使用されるようになりました。マクロライド系の抗生剤を長期( 2-3 ヶ月)服用することにより治る場合が多くみられます。このクスリに加え鼻汁を軟らかくして鼻の外に出やすくするクスリを使用します。また、アレルギーがある場合は抗アレルギー剤を併用します。

2)手術

鼻にポリープ(鼻茸)ができ、鼻閉が強いときは手術をお勧めします。最近の手術では鼻の中から内視鏡を用いて、手術します。できるだけポリープを取り除き、副鼻腔と鼻をつなぐ窓を拡大して膿の流れを良くします。手術後は再発防止のために通院しながら鼻の中の膿汁の除去などの処置を積極的におこないます。

なお、急性副鼻腔炎で炎症が目や脳に波及した場合は緊急の手術となります。

[ 症状がよく似ている病気 ]

感冒に伴う急性鼻炎、肥厚性鼻炎、 アレルギー性鼻炎


副鼻腔( 1 :上顎洞、 2 :篩骨洞、 3 :前頭洞、 4 :蝶形骨洞)の構造



鼻アレルギー

[ 代表的な症状 ]
3 大症状:発作性に繰り返して起こるくしゃみ、鼻みず、鼻づまりです。


[ どんな病気 ]
アレルギーは原因抗原とそれに反応する特定の抗体を持った人に起こる過敏症です。抗原と抗体がくっつく部位が鼻であればアレルギー性鼻炎、目であれば アレルギー性結膜炎、皮膚の場合はアレルギー性皮膚炎(アトピーを含む)、気管支であれば喘息として知られています。


[ どうして病気がおこるのか ]
アレルギーの原因物質が鼻に入ってきた時に過敏に反応しておこります。

【原因抗原を知ろう】
鼻アレルギーの抗原は 室内塵 (ハウスダスト、大部分はダニが原因)と 花粉 が主な原因です。その他に動物(ネコ、イヌ、モルモットなど)のフケや毛が重要です。通年性(一年中)アレルギーの原因は室内塵で、季節性アレルギーの主な原因抗原は花粉(図)です。

花粉症は、くしゃみ、鼻水、鼻閉の鼻症状に加えて、目の症状も強くでます。また、のど、喉頭、気管支症状(花粉喘息)を伴うことも多く、近年、社会的にも問題となっています。

旭川、道北地区の花粉症の 3 大原因花粉は白樺、イネ科(牧草)、ヨモギです。




 




1)白樺 は 4 月中旬から 5 月の初旬に雪解けとともに一斉に飛散し始め約 1 カ月間飛びます。


2)イネ科(牧草) は 5 月から 8 月下旬の 3-4 カ月間と比較的長く飛散します。


3)ヨモギ は 9 月初旬前後の 3-4 週間の短期間に飛散する花粉です。


[ 診断法 ]
鼻アレルギーの診断には鼻汁検査で、原因抗原の診断には血液検査でわかるようになりました。時に皮膚テストが有用であることもあります。


[ 病気を治す ]
アレルギー対策の根本は、抗原が身体に入らないようにすることです。



1 )室内塵の除去と回避
室内塵の原因の大部分はダニです。ダニを完全に駆逐することはできません。しかしダニの繁殖を抑える工夫(床のフローリング化)や掃除の際のマスク着用が有用です。


2)花粉の防具
花粉マスクなどの名で各種のものが売られています。使いやすく、安いものでよいでしょう。花粉飛散時期の外出時はメガネ着用も有効です。帽子はツバ広のものが良いでしょう。服装の生地については、花粉などの付着しにくいすべすべしたものが良いでしよう。外出から帰ったら、鼻をよくかみ、目に点眼薬をさし、うがいをしましょう。鼻を水道水で洗うのは鼻をいためるのでおすすめできません。


鼻アレルギー の薬
クスリでアレルギーが押さえられれば快適な生活を送れますが自分に合ったクスリを見つけることが重要です。最も合うくすりと使い勝手がありますので、御相談して下さい。クスリはやめると症状が再発します。


▼クスリを使う際の注意▼
1 )それぞれ使い方に特徴があります。
鼻アレルギーのクスリは数週間使う必要があります。クスリには内服薬と点鼻剤があります。


2 )副作用には注意しなければなりません。

1. 内服薬の副作用には、「ねむくなる」、「尿が出づらい」などがあります。幸い鼻アレルギーのクスリは強い副作用は少なく、通常クスリをやめればもとに戻ります。ただし、副腎皮質ホルモン剤の飲み薬や点眼薬を長期間使うときは副作用に注意が必要です。


2. 点鼻剤は副腎皮質ホルモン剤を鼻に噴霧するものがよく使われます。この場合は局所使用ですから副作用はほとんどありません。


3. ステロイド注射は即効性でよく効きますが、副作用が問題となりますので通常は使いません。


[ 症状がよく似ている病気 ]
感冒に伴う急性鼻炎、肥厚性鼻炎、 副鼻腔炎

[ 関連する病気 ] 果物アレルギー

 

 

 

 
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